さっそく試乗。意外にも妻が好反応。
「ちっちゃいね~」
妻の言う通りクロスビー(XBEE)をいざ実際に生で見てみると想像していたよりも小さい。
外観はかなりコンパクトなたたずまいだ。
クロスビー(XBEE)の試乗車を見ているとすぐにディーラーの方が近づいてきた。
「試乗されませんか?」
「いいんですか?」
ワクワクが止まらない。
すぐさま乗り込んだ。
「広~い!」
妻の言う通りいざ中に乗ってみるとかなり広く感じる。
足元の広さ、横幅、頭上の広さ・・・
どれも広くとられている感じで圧迫感が全くない。
なんというか開放的。
外観のコンパクトさからは考えられないくらい室内はとても広く感じる。
さっそく運転。試乗コースを一周。
ピラーまわりがとても見やすく運転しやすい印象。
「ここのスイッチを押してみてください。」
「すご~い。なにこれあったか~い!」
シートヒーター機能だ。
ディーラーの方は心得ているのか勘が鋭いのかわからないが私よりも財布のひもを握っている妻のこころをつかもうとしている様子。
戻ってきて他にもいろいろとチェック。
後部座席に妻が乗り込んだ。
「すご~い!広くない?」
「そうなんです。シートのスライド幅がほかの車よりも大きいんです。」
妻は息子が大好きだ。
いつも後部座席に乗るのは息子。
その息子が乗ることになる後部座席の広さに妻はかなり好印象を抱いた模様。
試乗してみて私はさらにクロスビー(XBEE)が好きになった。
そして妻が思っていたよりも好反応を示してくれたのは良かったし驚きでもあった。
その後店内に案内された。
見積りをとってみてもらうことに。
しばらく妻とカタログを眺めていた。
公式ホームページを毎日チェックしていたので機能や装備、オプションなどその内容はほとんど頭に入っている。
「クロスビー(XBEE)がやっぱり欲しいなぁ。」
心の中のつぶやき。
改めてカタログを見ていると封印していたはずのクロスビー(XBEE)への気持ちが再燃してくる。
「見積もりをとってもらえば?」
「え?マジで?いいの?」
「だって見積もりはタダでしょ?」
自宅では高校受験に向けて息子が最後の追い込み勉強をやっている。
試乗したらすぐに帰ると妻が言い出すものだと思っていた。
試乗といい見積りといい妻の意外な行動の連続。
正直驚きを隠せない私がいる。
とりあえず妻の言う通りに見積もりをお願いすることにした。
予想通りの見積額であきらめモード
当初からいつも妻はこう言っていた。
「次に買う車は現金一括200万円以内ね。」
200万円以内で買うとしたらクロスビーMX(2WD)のオプション装備無しでギリだろう。
しばらく待ってディーラーのKさんがようやく見積もりを出してきた。
クロスビーハイブリッド4WDのMXとMZの両方のパターンで。
出された見積もりは登録諸費用込み、オプション装備無しで予想通り200万円を超す金額。
「これじゃぁ無理だな。」
私は当然あきらめモードなので「検討します。」と紙だけもらってさっさと帰ろうとした。
妻vsディーラーKさんの攻防
しかしディーラーのKさんもそう簡単にはあきらめない。
飛び込みの客とはいえ、あっさりと手放すわけにはいかない。
笑顔を絶やさず丁寧な口調、真摯な態度でなんとか特に妻のこころをつかもうとする。
「今の車の買い方はこれが主流になっているんですよ~。」
と見せてきたのは「残価設定クレジット」のパンフレット。
私は残クレに対する知識はなんとなくだがあったが妻は全く知らない。
「これっていったいなんなんですか?」
妻は基本的に現金一括派。
ローンや借金は極端に嫌がるので残クレにも嫌悪感を隠さない。
しかし2月の大決算時期。
ディーラーのKさんも一台でも多く契約が欲しいのでそう簡単には引き下がらない。
ここからは妻とKさんの間での激しい攻防。
残価設定クレジットとは何か?ということをKさんが熱心に説明する。
購入費用の一部を残して例えば5年後に車を乗り続けるか返却するかが選べることなどなんとか妻に理解してもらおうとしている。
ノルマがあるのかどうかよくわからないがディーラーのKさんは現金一括での購入よりもどうやらこの残価設定クレジットでの契約を取りたがっているようだ。
妻は即座に質問の嵐。
「でも結局総額は一括で買うより大幅に高くなるんでしょ?」
やはり妻は借金をしてまで車を買うということに相当な抵抗があるようだ。
というのもどの家庭でもそうだろうが妻という生き物の車に対する考えはたいてい「車なら乗れればなんでもいい」だろう。
私がいくら「この車はこんな装備や機能があって・・・」などと車自体の良さを説明して妻にアピールしようとしても無駄だ。
妻という生き物は車自体には全く興味が無いのである。
家計を支える身としては「いくらで買えるのか?」。
ただただその一点にしか興味が無い。